ナレーション収録で最も重要な機材といえば「マイク」です。
声の魅力やニュアンスをどれだけ正確に伝えられるかは、マイク選びで大きく変わります。
この記事では、ナレーター初心者からプロを目指す方まで、
価格帯別(初級〜超上級)におすすめのマイクを紹介します。
USBマイクから本格的なコンデンサーマイク、そしてスタジオ定番のプロ用モデルまで、
段階的に選べるようにまとめました。

ナレーションってどんなマイクを選べばいいの?



段階に合わせておすすめを紹介しますね。USBマイクからプロ用まで、わかりやすく整理しました
- ナレーションに適したマイクの種類
- 初級〜超上級までのおすすめモデル
- 自分に合ったマイクを選ぶポイント
この記事では、ナレーション用マイクの選び方とおすすめモデルを紹介します。
価格帯別おすすめマイク
🥉 初級(USBマイク 数千〜2万円前後)
インターフェイス不要でPCに直接接続できるUSBマイクは、低コストで始めたい初心者に最適です。
Zoom ZUM-2
コスパ抜群のUSBマイク。
USB接続するだけで使えるシンプルさが魅力で、初めて宅録をする人でも迷わず導入できます。
小型ながらコンデンサーマイクらしいクリアな音質で、練習や最初の案件には十分対応可能。
👉 おすすめの人:低コストで宅録を始めたい初心者
- 音質:クリアで明瞭、宅録入門に最適
- 使いやすさ:USB接続のみで即使用可
- 注意点:本格案件で求められる音質にはやや物足りなさあり
audio technica AT2020USB-X
定番AT2020のUSB版。
スタジオでも使われるATシリーズの音質をそのまま手軽に扱えます。
専用スタンドやヘッドホン端子も付いており、初めての宅録にも安心。
👉 おすすめの人:案件対応も視野に入れてUSBマイクを導入したい人
- 音質:フラットでクリア、声を自然に収録可能
- 使いやすさ:USB接続+ゼロレイテンシーモニター対応
- 注意点:環境ノイズを拾いやすいので部屋の防音は必要


Blue Yeti BM400BK USB
配信界隈で大人気のUSBマイク。
単一指向性・無指向性・ステレオなど複数の指向性を切り替えられるのが特徴。
宅録ナレーションだけでなく、配信や会議用にも活用できます。
👉 おすすめの人:ナレーションだけでなく配信やマルチ用途で使いたい人
- 音質:迫力のあるサウンド、声に厚みが出やすい
- 使いやすさ:指向性切替で多用途に対応
- 注意点:サイズが大きく設置スペースをとる
🥈 中級(3万〜5万円)
本格的に案件を始めたいなら、オーディオインターフェイス+コンデンサーマイクの組み合わせに移行しましょう。
RODE NT1-A
定番の宅録用コンデンサーマイク。
ノイズフロアが非常に低く、クリアで繊細な収録が可能。
付属品(ショックマウント・ポップガード)が充実しており、コスパの高さで長年支持されています。
👉 おすすめの人:最初の「XLRマイク」として導入したい人
- 音質:非常に低ノイズでクリア、声の質感を忠実に再現
- 使いやすさ:付属品込みで導入しやすい
- 注意点:高域がやや強調されるので声質によっては硬めに感じる
audio technica AT4040
ナレーターや声優にも愛用者の多い一本。
広いダイナミックレンジと滑らかな音質で、声をナチュラルに収録できます。
低域も豊かで、声の厚みを求める宅録ナレーターに人気。
👉 おすすめの人:宅録ナレーションを本格的に始めたい人
- 音質:バランスが良く、声を自然かつ豊かに再現
- 使いやすさ:安定性が高く宅録に適する
- 注意点:宅録環境によっては周囲のノイズを拾いやすい


AKG C214
AKGの定番C414の弟分的存在。
高解像度で細かいニュアンスまで収録可能。
声の明瞭感が強く、プロクオリティに近い録音が可能です。
👉 おすすめの人:案件クオリティに踏み込みたい中級者
- 音質:明瞭で前に出る声質、細かいニュアンスも収録
- 使いやすさ:頑丈で扱いやすく、宅録でも安心
- 注意点:声質によっては硬く感じる場合もある
🥇 上級(5万〜10万円前後)
プロを目指す段階では、業界でも定番とされるモデルを選ぶと安心です。
SHURE SM7B
ダイナミックマイクの名機で、放送業界やポッドキャストでも広く使われています。
近接効果を活かした太い声質が特徴で、宅録ナレーションにも相性抜群。
外部プリアンプやブースターとの組み合わせで真価を発揮します。
👉 おすすめの人:声に厚みや放送クオリティを求める上級者
- 音質:力強く温かみのある声を収録可能
- 使いやすさ:ノイズに強く宅録環境に適する
- 注意点:ゲインを多く必要とするためI/Fやプリアンプ選びが重要
audio technica AT4050
マルチパターン対応(単一/無指向/双指向)で、幅広い用途に対応可能。
非常にクリアで解像度が高く、声の繊細なニュアンスを収録できる一本。
宅録からスタジオワークまで安心して使える。
👉 おすすめの人:声質に幅を持たせたいプロ志向のナレーター
- 音質:高解像度でフラット、繊細な声も忠実に収録
- 使いやすさ:3種類の指向性切替に対応
- 注意点:宅録では部屋のノイズを拾いやすいので環境対策が必要
NEUMANN TLM102
名門ノイマンのエントリーモデル。
小型ながら高級感ある設計で、声を前に押し出すクリアな音質が特徴。
中域の表現力に優れ、ナレーションで声がしっかり存在感を持って届きます。
👉 おすすめの人:ワンランク上の宅録クオリティを求める人
- 音質:中域が力強く、声を前に出すサウンド
- 使いやすさ:小型軽量で設置が容易
- 注意点:高域が強めに出るため、声質によっては硬さを感じる
👑 超上級(10万円〜)
スタジオクラスの環境を宅録に導入したい人向け。投資は大きいですが、クオリティは圧倒的です。
SONY C-100
ソニーが誇るハイエンドコンデンサーマイク。
超高域(50kHz)まで収録できる設計で、声の空気感や倍音成分まで捉えることが可能。
スタジオ定番の一本としても知られています。
👉 おすすめの人:プロスタジオ並みのクオリティを宅録に持ち込みたい人
- 音質:広帯域で透明感のあるサウンド、声の空気感まで収録可能
- 使いやすさ:高性能ながら扱いやすい設計
- 注意点:宅録では環境ノイズを拾いやすいので環境整備必須
NEUMANN TLM103
ナレーション・ボーカル収録で世界的に定番のマイク。
非常に低ノイズで、声の存在感を大きく引き出す力があります。
プロの宅録環境でも愛用者多数。
👉 おすすめの人:宅録で確実にプロクオリティを出したい人
- 音質:低ノイズで声を前に押し出すサウンド
- 使いやすさ:単一指向性専用で扱いやすい
- 注意点:高価だが「プロの第一歩」として選ばれる一本
NEUMANN U87 Ai
マイクの王道中の王道。
世界中のスタジオで採用され、ナレーションから音楽まで幅広く使われています。
圧倒的な解像度と存在感で、業界の「標準機」とも言える一本。
👉 おすすめの人:最高峰の環境を目指すプロフェッショナル
- 音質:繊細かつ力強い、声の全てを表現できる
- 使いやすさ:3種類の指向性切替に対応
- 注意点:価格は非常に高いが、それに見合う性能
まとめ
- 初級はUSBマイクで手軽にスタート
- 中級はコンデンサーで本格的な音質へ
- 上級〜超上級はプロ仕様で差別化
自分の目的や活動スタイルに合わせて段階的にステップアップすれば、宅録環境を無理なく整えられます。
特にコンデンサーマイクを使う場合は、オーディオインターフェイス(I/F)との組み合わせが必須。
I/Fの選び方やおすすめモデルについては👉 ナレーター向けオーディオI/Fの選び方とおすすめ で
詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
本記事で紹介した商品まとめ



