ナレーション収録で欠かせないのが「声をクリアに届ける」ための環境づくりです。
マイクと並んで重要な役割を担うのが、オーディオインターフェイス(I/F)。
この記事では、ナレーターが安心して収録できるように、
価格帯別(初級〜超上級)におすすめ機材と選び方のポイントを紹介します。

オーディオI/Fって本当に必要なの?



はい、声のクオリティを安定させるために欠かせない機材です。この記事で選び方からおすすめ機種まで解説しますね
- オーディオI/Fとは?ナレーターに必要な理由
- 初級〜超上級までのおすすめ機材
- ステップアップの目安と選び方のポイント
オーディオI/Fとは?ナレーターに必要な理由
オーディオインターフェイス(I/F)は、マイクで拾った音声をパソコンに取り込むための機材です。
- マイクのアナログ信号をデジタル変換する
- 音質やノイズの少なさに直結する
- 安定した収録環境をつくる重要パーツ
I/Fがあることで声の厚みや説得力が増し、クライアントワークでも安心して提出できるクオリティを実現できます。
選び方のポイント(ナレーション用途)
ナレーションに使うI/Fは、音楽制作ほど多機能でなくても大丈夫です。
大切なのは「安定して声を収録できるかどうか」。
- ノイズの少なさ・音質
プリアンプの性能が高いほど、ノイズの少ないクリアな声が録れます。 - ヘッドフォン出力とモニタリング性能
自分の声をリアルタイムで確認できる「ダイレクトモニタリング機能」は必須。遅延が少ない機種を選びましょう。 - ドライバの安定性とレイテンシー
録音中に音が途切れると納品に影響します。安定したドライバを持つ製品を選ぶと安心です。 - 将来的な拡張性
最初は1入力で十分ですが、将来的に複数マイクやBGMを扱うなら入力数が多いモデルを選びましょう。
価格帯別おすすめI/F
🥉 初級:USBマイクでスタート
- I/Fを使わず、USBマイクだけで始める方法
- 接続するだけで録音可能、初期投資を抑えられる
- 練習〜最初の案件まで対応できる品質
👉 本格的に活動するなら、いずれI/F+XLRマイクに移行するのがおすすめです。
👉 関連記事:ナレーター初心者におすすめマイク
🥈 中級(〜4万円前後)
中級モデルは「価格と性能のバランス」が良く、初案件を受ける段階で選ばれることが多い機種です。
Steinberg UR22C
ヤマハ傘下のSteinbergが手掛ける人気モデル。
Cubaseとの相性が抜群で、ソフト付属も充実しています。
24bit/192kHz対応の高音質で、宅録ナレーションから音楽制作まで幅広く使える万能機。
USB-C対応でPCやiPadとも相性が良いです。
👉 おすすめの人:ナレーションだけでなく音楽制作も視野に入れている人
- 音質:クリアでクセが少なく、声をフラットに収録可能
- 使いやすさ:Cubase AIが付属し、すぐに録音環境を整えられる
- 注意点:サイズはやや大きめで持ち運びには不向き
Focusrite Scarlett 2i2
世界的なベストセラーI/F。
シンプルな操作性と安定したドライバで、初心者〜中級者まで幅広く支持されています。
マイク入力は2系統で、宅録ナレーションなら十分。
扱いやすさと価格のバランスから「最初の1台」として最も選ばれているモデルです。
👉 こんな人におすすめ:初めてI/Fを導入する人、シンプルで安定した環境が欲しい人
- 音質:クリーンでナチュラル、声をストレートに収録できる
- 使いやすさ:シンプルな操作性、USBバスパワー駆動で扱いやすい
- 注意点:ゲインを大きく上げると若干ノイズが出やすい
MOTU M2
液晶レベルメーターを搭載し、録音状況を目視で確認できるのが大きな特徴。
音質も高評価で、解像度の高い録音が可能。
低レイテンシー性能にも優れており、モニタリングが快適です。
👉 おすすめの人:配信やオンライン案件を想定している人
- 音質:ワイドレンジで解像度が高く、声のニュアンスまで捉えられる
- 使いやすさ:フルカラーのメーター搭載で視認性が高い
- 注意点:人気すぎて在庫切れしやすい
🥇 上級(〜5万円前後)
上級モデルは「クライアントワークを安定して続けたい人」向け。投資に見合う品質が得られます。
SSL 2+ MKII
プロ御用達メーカー「Solid State Logic」のエントリーモデル。
独自の「4Kモード」をONにすると、声に存在感と煌びやかさを加えられます。
入出力も豊富で、幅広い宅録環境に対応できます。
👉 おすすめの人:声に存在感を出したい人、プロ仕様の質感を自宅でも求める人
- 音質:透明感と温かみが両立したプロ級サウンド
- 使いやすさ:シンプル設計ながら機能性十分
- 注意点:ややサイズが大きく、机のスペースを取る
Audient iD14 MKII
スタジオクオリティのプリアンプを2基搭載。
ナレーションの細やかなニュアンスを正確に収録できます。
拡張性も高く、ADAT端子を利用して将来的に入力数を増やすことも可能です。
👉 おすすめの人:音質を最優先に考える人、長期的に宅録環境を強化していきたい人
- 音質:スタジオクラスのマイクプリで極めてクリア
- 使いやすさ:堅牢な金属ボディ、長期間安心して使える
- 注意点:大きめのノブ配置に慣れるまで少し時間がかかる
Focusrite Clarett+ 2Pre
Focusrite Clarett+ 2Pre
Scarlettシリーズの上位モデル。
より高解像度で透明感のあるサウンドを実現し、レイテンシーもさらに低減。
中級からの乗り換え先として人気です。
👉 おすすめの人:Scarlettからのステップアップを考えている人、安定感と音質を両立させたい人
- 音質:Scarlettよりさらにクリアで奥行きのあるサウンド
- 使いやすさ:シンプル操作で上級者にも安心
- 注意点:価格が一段上がるため導入タイミングを見極めたい
👑 超上級(5〜15万円前後)
プロとして活動する人や、宅録を本格的に事業化する人に選ばれるゾーンです。
Universal Audio Apollo Solo
UADプラグインをリアルタイムで使用できるのが最大の魅力。
ナレーションだけでなく、コンプレッサーやEQを録音時に適用でき、仕上がりの完成度を高められます。
プロスタジオ同等の環境を自宅で再現可能。
👉 おすすめの人:録音段階からプロ仕様の音作りをしたい人
- 音質:非常に高解像度、リアルタイムでエフェクト適用可能
- 使いやすさ:付属プラグインが豊富で即戦力
- 注意点:Thunderbolt接続が必要でPC環境を選ぶ


Audient iD44 MKII
4つのプリアンプ入力を搭載し、大規模な収録や複数人の同時録音にも対応可能。
高品質プリアンプと拡張性で、宅録スタジオを本格運営する人に向いています。
👉 おすすめの人:外部機材を組み合わせて本格的に制作したい人
- 音質:超高解像度で、声のニュアンスまで逃さず収録
- 使いやすさ:多機能だが直感的な設計で扱いやすい
- 注意点:サイズが大きく、宅録ではやや持て余す人も
RME Babyface Pro FS
業界標準と呼ばれる高級I/F。
ドライバの安定性は群を抜いており、長時間収録でもトラブルが少ないのが特徴。
堅牢な筐体と高解像度の音質で、プロ現場でも長年使われています。
👉 おすすめの人:宅録をプロレベルに仕上げたい人、長期的に安心して使いたい人
- 音質:解像度が高く、声のディテールを正確に再現
- 使いやすさ:安定性が非常に高く、ドライバの信頼度も抜群
- 注意点:価格は高めだが「最後のI/F」と呼ばれるほど信頼性あり
まとめ
- オーディオI/Fは「声のクオリティ」を支える必須機材
- 初級はUSBマイク、中級〜上級でI/F導入、最終的にはプロ向けモデルへステップアップ
- 予算や用途に合わせて選べば失敗しません
オーディオI/Fのレベルアップを考えるならマイクも一緒に見直してみましょう!
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